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神戸市の不用品回収、許可のある業者の見分け方|無許可回収のトラブルと、市の相談窓口

「無料で回収します」という業者に頼んで大丈夫なのか。神戸市で家庭の不用品を運べる業者の条件、市が案内している三者契約の仕組み、許可の確かめ方と相談先をまとめました。

「不用品、無料で回収します」というトラックやチラシ。手軽そうに見えますが、頼んで大丈夫なのでしょうか。

結論から言うと、神戸市で家庭の不用品を運べるのは、市の許可を受けた業者か、許可業者の組合と契約する仕組みを使う業者です。

先に、要点をお伝えします。

  • 家庭から出る不用品は、法律上「一般廃棄物」です。運ぶには神戸市の許可が必要です
  • 古物商や産業廃棄物の許可だけでは、家庭の不用品は運べません
  • 神戸市は、片付けを業者に頼むときの「三者契約」という仕組みを案内しています
  • 迷ったら、神戸市のすまいるネットや共栄会に相談できます

※当サイトは片付け業者ではなく、費用の目安や業者選びの考え方をお伝えする情報サイトです。制度は変わることがあるため、最新の内容は神戸市の公式情報をご確認ください。

なぜ許可が必要なのか

家庭から出る家具や家電、日用品は、捨てるときには「一般廃棄物」として扱われます。これを業者が運ぶには、市町村の許可(一般廃棄物収集運搬業の許可)が必要です。

神戸市の許可業者は、2025年10月1日時点で21社です。神戸市の一般廃棄物収集運搬許可業者の一覧で、社名と電話番号が公開されています。

また、神戸市は現在、一般廃棄物収集運搬業の新しい許可を受け付けていません(神戸市:一般廃棄物の処理業者)。

よく見かける次の許可は、家庭の不用品を運ぶ許可とは別物です。

  • 古物商許可:まだ使える品を買い取って売るための許可です。売れない品を処分のために運ぶことはできません
  • 産業廃棄物収集運搬業の許可:会社や工場から出る産業廃棄物を運ぶための許可です。家庭ごみは対象外です

「許可を持っています」と言われたら、どの許可かを確かめることが大切です。

神戸市が案内している「三者契約」

許可業者は限られているため、片付けを業者に頼みたい人のために、神戸市と、市のすまいの総合窓口「すまいるネット」が仕組みを用意しています。

すまいるネットの「片付け支援サービス事業者」が、仕分けや片付けを担当します。運搬は、一般廃棄物収集運搬許可業者の組合が手配します。

契約は、次の三者で結びます。

  1. 利用者(片付けを頼む人)
  2. 片付け支援サービス事業者
  3. 一般廃棄物収集運搬許可業者の組合

神戸市の案内では、三者で互いにチェックできることと、許可業者によって適法に処分できることがメリットとされています(神戸市内で家財の片付けをお考えのみなさまへ(PDF))。

つまり、自社で許可を持っていない片付け業者でも、この仕組みを使っていれば、運搬は許可業者が行うことになります。見積もりの際に「運搬はどうしますか」と聞いて、許可業者か三者契約か、はっきり答えられるかを確かめてください。

神戸市も注意を呼びかけている

神戸市には、「無許可」の回収業者に頼んでトラブルになったという苦情が寄せられています(神戸市:大型ごみ)。

市のごみの相談窓口のページでも、ごみの無料回収や不用品買取を装った悪質な業者に注意するよう呼びかけています(神戸市:ごみ処理の相談窓口)。

また、神戸市はクリーンステーションから許可なく家庭ごみを収集・運搬し、市の勧告に従わなかった人について、条例にもとづき氏名や使った車両の番号を公表しています。家庭ごみの運搬を、それだけ厳しく扱っているということです。

無許可の回収で起きやすいトラブル

  • 積み込んだ後に高額を請求される:「無料」と言われたのに、積み込みが終わってから作業費や処分費を求められる
  • 「無料」の範囲が狭い:無料なのは一部の品だけで、残りに料金がかかる
  • 不法投棄される:回収された品が山や空き地に捨てられる。すまいるネットは、不法投棄をされると依頼した側も罪に問われることがあると注意を呼びかけています
  • 家電が正しく処分されない:エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象で、決められた方法以外で捨てることは法律で禁止されています(神戸市:エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の処分方法)

許可のある業者の見分け方

依頼する前に、次の点を確かめてください。

  1. 神戸市の許可業者か、三者契約を使うか:許可業者の一覧に社名があるか。ない場合は、運搬をどの許可業者に任せるのかを聞きます
  2. 許可の種類:「神戸市の一般廃棄物収集運搬業の許可」かどうか。古物商や産業廃棄物の許可だけでは足りません
  3. 会社名・所在地・固定電話:チラシや名刺に、会社の実体がわかる情報があるか
  4. 見積もりを書面で、項目ごとに:作業費、運搬費、処分費が分けて書かれているか。追加料金がかかる条件も書いてもらいます
  5. 「無料」の範囲:何が無料で、何に料金がかかるのかを、積み込む前に確かめます
  6. 家電4品目の扱い:エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機がある場合、リサイクル料金と処分方法が見積書に書かれているか

すまいるネットも、複数の事業者から無料で見積もりを取ること、見積もりの項目が細かく書かれていること、わからない点は質問して内容と金額に納得すること、買い取りや家電リサイクル法の対象品が見積書に書かれていることを、事業者を選ぶポイントに挙げています。

見積書の読み方は遺品整理の見積もりで確認することで、業者選びの全体は失敗しない遺品整理業者の選び方【神戸市】で詳しく紹介しています。

迷ったときの相談先

  • すまいるネット 家財の片付けサポート:078-647-9900(10時〜17時、水曜・日曜・祝日は休み)。片付けを専門家に任せたい人に、事業者の情報提供や選定の手伝いをしています
  • 神戸市環境共栄事業協同組合(共栄会):078-331-3470(9時〜16時、土曜・日曜・祝日は休み)。片付けは自分で行い、大型ごみだけを処分したい場合や、一度にたくさん出るごみの相談先です
  • 消費者ホットライン:188。契約や請求のトラブルは、最寄りの消費生活センターにつながります

自分で処分する方法もあります。大型ごみは事前の申し込みが必要で、1回に出せるのは5点までです。量が多い場合は、布施畑環境センターや各クリーンセンターへ有料で持ち込むこともできます(布施畑環境センターは事前の予約が必要です)。

粗大ごみと業者の使い分けは、神戸市の粗大ごみと業者依頼はどう違う?にまとめています。

費用の目安

すまいるネットの案内では、片付けの費用の事例として次の金額が挙げられています。

  • ワンルーム:約4万円
  • 約70㎡のマンション:約20〜22万円
  • 約100㎡の二階建ての一軒家:約30〜40万円

エレベーターの有無や物の量、現場の状況で大きく変わるため、あくまで一例です。間取り別の目安と、費用を抑える方法は遺品整理の費用相場【神戸市】をご覧ください。

まとめ

  • 神戸市で家庭の不用品を運べるのは、市の許可業者か、三者契約で許可業者の組合が運ぶ仕組みを使う業者です
  • 「許可があります」と言われたら、どの許可かを確かめます
  • 「無料」の範囲と、家電4品目の処分方法は、積み込む前に確認します
  • 迷ったら、すまいるネット(078-647-9900)や共栄会(078-331-3470)に相談できます

トラブルにあったときの対処は、遺品整理のよくあるトラブルと相談先で紹介しています。