親が神戸でひとり暮らしをしていた。自分は東京に住んでいて、仕事もある。何度も通って片付けるのは難しい。
遺品整理は、立ち会わずに進めることもできます。ただし、任せきりにするとトラブルのもとになります。この記事では、遠方から遺品整理を進めるための段取りをまとめます。
先に、要点をお伝えします。
- 現地には、できれば最初の1回(貴重品の確保と見積もり)だけは行きます
- 「残す物」「探してほしい物」のリストを作って、業者に渡します
- 作業の前・途中・後の写真で報告してもらいます
- 支払いは、作業が終わって確認してからにします
※当サイトは遺品整理業者ではなく、費用の目安や業者選びの考え方をお伝えする情報サイトです。
最初の1回だけは、現地に行く
すべてを任せることもできますが、できれば最初の1回は現地に行くことをおすすめします。この1回で、次のことを済ませます。
- 貴重品と重要書類の確保:通帳、印鑑、権利書、保険証券、年金の書類、遺言書など
- 形見の取り分け:残したい写真や品を、自分の目で選んで持ち帰るか、箱にまとめておきます
- 業者の現地見積もりに立ち会う:2〜3社に同じ日に来てもらうと、1日で比べられます
- 近所や管理会社へのあいさつ:作業の日程と、車を止める場所を伝えておきます
どうしても行けない場合は、近くに住む親族や知人に代わりを頼むか、ビデオ通話で見積もりに対応してくれる業者を探します。ただし、物の量や搬出の条件は現地でないとわからないため、ビデオ通話の見積もりは金額が変わりやすい点に注意してください。
見積もりで確認することは、遺品整理の見積もりで確認することにまとめています。
業者に渡すリストを作る
立ち会わない場合、業者は「何を残して、何を捨てるか」を判断できません。リストにして渡します。
残す物のリスト
- 仏壇、位牌、遺影
- アルバムや手紙
- 指定した家具や着物など
残す物は、ひとつの部屋や押し入れにまとめて「ここは触らない」と決めると、間違いが起きにくくなります。
探してほしい物のリスト
- 現金、通帳、キャッシュカード、印鑑
- 権利書、保険証券、年金手帳、株式などの書類
- 貴金属、時計
- 鍵(金庫、車、貸金庫など)
- スマートフォン、パソコン(デジタルの契約を確かめるため)
見つかった物の扱い(保管して送ってもらう、写真で確認してから判断する)も決めておきます。
鍵の預け方
- 書留などの追跡できる方法で郵送する、または作業の日に近くの親族から渡してもらいます
- 預けた日と返してもらう日を、書面やメールに残します
- 作業が終わったら、鍵は必ず返してもらいます
賃貸の場合は、管理会社が鍵の受け渡しや退去の立ち会いをしてくれることもあります。先に相談してください。
作業の報告を写真でもらう
立ち会わない場合は、報告のもらい方を契約の前に決めておきます。
- 作業前:各部屋の様子
- 作業中:見つかった貴重品や書類、判断に迷う物
- 作業後:空になった各部屋、残す物をまとめた場所
判断に迷う物が出たら、写真を送ってもらって、その場で返事をする段取りにしておくと安心です。写真や動画での報告に対応しているかは、業者によって違うため、見積もりの時点で確かめてください。
支払いで気をつけること
- 見積書と契約書を書面(またはメール)でもらう:追加料金がかかる条件も書いてもらいます
- 全額の前払いは避ける:作業後の写真や現地で確認してから支払うのが基本です
- 振り込みの場合は、会社名義の口座か確かめる
遠方の人を相手に、作業後に高額な追加料金を求めるトラブルもあります。よくあるトラブルと相談先は、遺品整理のよくあるトラブルと相談先で紹介しています。
電気・水道・ガスと郵便物
- 電気と水道は、作業が終わるまで止めない:照明や掃除に使います
- ガスは、作業の前に止めても構いません
- 郵便物:故人あての郵便物から、契約している銀行や保険がわかることがあります。届け先をどうするかは、郵便局に相談してください
神戸の実家ならではの確認点
神戸市は、坂の上の家や、車が入れない細い道の家が多い地域です。トラックを家の前に止められないと、運び出しに人手と時間がかかり、費用が上がります。
- 家の前の道幅と、車を止められる場所
- 階段や坂の有無
- エレベーターのない団地の上の階か
見積もりの前に、これらを業者に伝えてください。区ごとの住宅事情は、各区のページ(東灘区、北区、垂水区など)にまとめています。
また、神戸市では、家庭から出た大量の不用品を運べるのは、市の許可を受けた業者などに限られます。業者を選ぶときは、運搬をどうするかも確かめてください。詳しくは神戸市の不用品回収、許可のある業者の見分け方をご覧ください。
相続放棄を考えているなら、片付けの前に相談
遺品を処分すると、相続放棄ができなくなるおそれがあります。相続放棄を考えている場合は、片付けを頼む前に、弁護士や司法書士に相談してください。
費用を誰が負担するかは、遺品整理の費用は誰が払う?で紹介しています。
まとめ
- 遠方からでも遺品整理は進められます。最初の1回だけは、できれば現地に行きます
- 「残す物」「探してほしい物」のリストを業者に渡します
- 鍵は追跡できる方法で預け、作業後は必ず返してもらいます
- 作業の前・途中・後の写真で報告をもらい、支払いは確認してからにします
親の家の片付けの全体の流れは親の家の片付け手順【神戸市】、費用の目安は遺品整理の費用相場【神戸市】をご覧ください。